また来年会いましょう
今年はカメムシをたくさんみましたね。
カメムシが大量発生する年は、暖冬になるという噂を聞きましたが、
今年はどうなるでしょう。
大阪にある私の実家は少しだけ自然に囲まれていて、
庭先で雉や蛇、たくさんの昆虫をみられるような環境でしたが、
緑色のカメの甲のような形のカメムシはみたことがなく、
カメムシといえば茶色くて小さい、丸いやつでした。
「くさむし」とも呼ばれていました。そのままですね。
調べてみたら、「マルカメムシ」という種類のようです。
小さいので、気づかず服につけて家に持ち込んでしまうこともよくあります。
小さくてもくささは一緒。
私が初めて居住地を変えたのは、結婚した29歳のときでしたが、
山を切り開いたであろう新しめの新興住宅地で、
その土地のカメムシも、私の知ってる小さいくさむしでした。
大阪の実家周辺には、カメムシの住処である自然がたくさんあったため、
人とカメムシはそこそこ共存できていたとおもうのですが、
新居では、山を切り開かれ住処を奪われたカメムシたちによって、人は被害を受けていました。
一度、干されている真っ白いTシャツが、水玉(茶色)模様になっているのをみたことがあります。(隣の家の洗濯物)
そのころ私は、夫と新婚旅行へでかけました。
もう15年近く前になるので、はっきりと覚えていませんが、
初日はスイスの、マッターホルンの麓町でした。
素晴らしい風景が広がるなかを歩き、ロッジ風のホテルに着いて、荷をほどきました。
懐かしい日本の香り。
くさむしの香り。
慌てて探しました。
夫のパンツにひっそりと挟まれていました。
私の服が入ったもうひとつのスーツケースは無事でした。
それから十数年後、夫とはお別れすることになり、
現在は緑色の大きなカメムシがいる土地で暮らしています。
カメムシが発生する季節には、
今年も元夫のパンツにたくさんのカメムシが訪れますようにと願いつつ、
私は元気に生きてます。
しょ ☆彡