舌が覚える
こんにちは,にーさんです。
突然ですが,私は記憶力にはそこそこ自信があります。
例えば,社内の自分のデスクの周りで,
「昔,女優の〇〇と離婚した芸能人って誰?」とか,「あの昔やってたドラマの名前何だっけ?」
などと話し声が聞こえて困っている様子を見ると,たびたび答えを教えてあげることがあります。
よくそんなしょうもない(くだらない)ことを覚えているなと言われることもあるのですが,
脳が勝手に覚えているとしか答えられないのです。
脳が記憶すると同じように舌が記憶することがあります。
この料理,あのお店の味に似ているとか,
チェーン店などで同じ料理の店舗による微妙な味の違いに気がつくのは,
きっと舌が記憶しているのでしょう。
それに憧れたのかはわからないのですが,いつの頃からか,
お店でラーメンを食べるときは,スープから飲むようになりました。
麺や他の具材とは混ぜずにシンプルにスープの味が分かるように,
レンゲでスープをそっとすくってそのまま口の中へ。
一口目はスープ全体を味わい,
二口目は舌触りを確かめ,
三口目はスープの特徴を分析しながら
スープのみを楽しみます。
そして,一言
「この味,インプットした。」と呟きます。
この習慣を数十年繰り返してきました。
ただ,不思議なことに舌の記憶は一度もアウトプットしたことはないのです。