飛行機大好き

飛行機が大好きで、できれば飛行機に乗る旅をしたいといつも思っています。
大阪ー東京間という、総合的に考えれば新幹線のほうが便利な区間でさえ、
できれば飛行機に乗りたいと思うほうです。
何回、何十回搭乗しても、離陸するときのわくわくがたまらないのと、着陸したときに
旅の終わりを感じる一抹の寂しさ…旅にピリオドが打てる感覚。

空港も好きで、行くたびに何かしらの変化があるのも楽しみの一つ。
カウンターに人がいなくて、自動チェックinして自分で荷物にタグをつけるとか、
パスポートの顔人称システムを初めて経験したときもおもしろかった。
空港は進化が詰まっていて、その進化についていきたいと思うタイプです。
関空の利用はいつもお久しぶりになってしまうので、入っている店の変化もおもしろいです。

ところで、旅は国内・海外でもいろんな形態がありますね。
まったくの個人旅、添乗員つき、現地係員つき。
参加する側も、ひとり旅、家族での旅、友達とのグループ旅。
それぞれに違う楽しみはあるのですが、これからはひとり旅が増えそうです。

私がひとり旅を始めたのはいい歳になってからです。
交通や食事に関しての多少の不便さはあるものの、行きたい場所を訪れ、見たいものを追及できる
楽しさや、そこで人と話したことやアクシデントなどもほかの旅に比べると
鮮明に記憶に残ります。

こんな些細なことも覚えています。
アムステルダムからブリュッセルに移動のため、高速鉄道に乗るときには、
荷物を席の上の網棚に置くか、車両の荷物置き場に持って行かなければなりません。
晩秋のヨーロッパ旅行はどうしても荷物が多くなるので、必然的に大きなスーツケースになるか
荷物が複数になります。
その大きなスーツケースを棚にのせる腕力はないので、荷物置き場に置くためのワイヤー状の
鍵をあらかじめ用意していました。
いざ列車に乗り込み、まずは席を確認してから、何気に棚を見て、「さあ、荷物置き場に行こう」
と思ったそのとき、
前列に座っていた男性が、私のスーツケースをスマートに棚にのせたあと、どこで降りるのかと
聞いてくれたのです。
「ブリュッセル北駅」と答えたのだけど、私があまりに頼りなく思えたのか、もしくは中央駅では
なかったことに大丈夫かと思ってくれたのか、近くの若者にたずねました。
「この列車はブリュッセル北駅に止まるのか?」
(↑英語でないので1wordも聞き取れませんでしたが…)
そうしたら、その若者が列車を出てどうやら駅員に聞きに行ってくれたみたいで、ちゃんと
止まることを確認してもどってきました。

そのフランス人(と勝手に思っていますが)の中年男性は
「惚れてまうやろ~」レベルに見目麗しくすらっとしていて、
隣のパートナーと思われる、これまた素敵な女性とワインやおつまみを楽しみ始めました。

いや、待って!! 旅の車窓でそれしたら完璧に寝てしまうパターンじゃない??
私ならそうなる…。
寝てしまったら、駅に着いたとき、私はどうやって荷物を棚からおろしたらいいの?
一人で外国間をまたがる列車に乗っているせいで緊張感があり、私はちっとも眠くなんかなりません。
でも、その心配は杞憂に終わりました。
フランス人男性は最後まで、スマートな対応でした。

ほかにも、街歩きをしているときに、疲れからなのか気分が悪くなってしまったので、何とか近くの
小さなホテルに行って、ロビーで休ませてもらったり、
帰りの飛行機でとなりになったブラジル人に、寝ている以外はずーと話しかけられたこととか、
小さい思い出がいっぱいの旅となりました。

まだ両手で数えられるほどの航空会社の飛行機にしか乗ったことはないけれど、飛行機好きとしては、
顧客満足度でアンケートをすると必ずと言っていいほどトップ3にあがってくる
カタール航空、シンガポール航空、エミレーツ航空に搭乗してみたいです。

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