「飽きがこない」とは

ぬまっちと申します。
私は桃山時代の陶器が好きで集めております。
しかし,偽物も多い世界(本物は5%もないと言われております)なので,
ある意味博打といってよいと思います。
宝くじの還元率が45%であることを考えれば,
還元率がとても低く絶対に手を出してはいけない世界なのですが,
好きになってしまったものは仕方ありません。

ある日,私は有名な古美術商の方に4つほど見てもらいました。
実は私は,以前にもその方に4つほど見ていただき,その時は1勝3敗でした。
「本物には品がある」という深いお言葉を頂戴し,色々品について勉強しました。
今回はそのリベンジとなります。
2勝1敗1江戸かなあと思っていたのですが,思った通りの結果となりました。
ちなみに 1江戸は,桃山時代ものではなく,
江戸時代中期ぐらいのまじめなものという意味です。
これでも十分古いのですが,自分が好きな陶器においては,
江戸時代のものでも評価はグンと下がります。
よって,1個は土のかたまりに,もう1個は高級な土のかたまりになりました。
結果としては,宝くじの還元率を超えたので,十分な結果となりました。

よしよし,これで少しは目利きになれたかなと満足し,色々お話を伺っていたのですが,
品ではなく,新しい概念が飛び出しました。
「本物には飽きがこない 偽物はすぐに飽きが来るんだよ」
「飽きがこないってなんだ…?」と私は思いました。
算数や数学は,定義がしっかりしているので解いていけるものですが,
「飽きがこない」の定義はわかりません。

「飽きがこない」について勉強しなければと思い,
本物の映画と,偽物つまりはパクリ映画を見ることにしました。
ギャンブル好きな方ならご存じの「カ○ジ」は,何種類も映画が出ているのですが,
その1と2にはパクリ映画が存在します。
大胆にも,どちらもカ○ジのサブタイトルをタイトルとしてます。
このような映画は私の大好物です。とてもよいと思います。
本物の方は見たことがあったので,1と2をもう一度見ることにし,
パクリ映画のみたときとどちらか楽しめるか比較することにいたしました。
本物の方は,どちらも楽しめました。知能戦がとても面白く,演技も派手ですよね。
もう1回みても飽きないのは流石ですね。
これが,飽きがこないということなのか…。
パクリの方は,知能戦というより運で勝敗が決まるデスゲーム系で,
どちらもほとんど同じ構成でした。
確かに,すぐに飽きてしまった…。1の途中で飽きてしまいました。

しかし,私は正直パクリ映画のほうが好きでした。
とても気楽に見ることができるのでおすすめです。
こんな私ですので,偽物が多い陶器の世界を好きになってしまったかもしれません。
ただ「品がある」と「飽きがこない」を理解した私は無敵です。
さて,次は何勝何敗になるのやら…。

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