駆け込み乗車は危険です
こんにちは,rascalです。
先日の残業帰り,電車の中でひそかに起こった出来事をお話します。
西宮北口駅で,宝塚行きホームに向かっているとき,
「電車が発車します!」というアナウンスと共に,
発車の合図が聞こえてきました。
慌てて駆け出す人たち。
私も負けじと駆け足になり,電車に飛び乗りました。
中は満員で,コロナのことなど忘れていたかのようにぎゅうぎゅう詰めです。
ドアが閉まってほっとしたその瞬間,違和感を覚えました。
そうです,リュックのチャックの持ち手が電車のドアに挟まってしまったのです。
黒くて一見シンプルなデザインのこのリュック。
でもよくみると,チャックを閉めるとリボンのような形になり,
マイプランに来る前に奮発して買ったお気に入りのリュックなのです。
A4サイズのファイルがギリギリ入って,とっても使い勝手がいいのです。
その,閉めるとリボンのような形になる,ちょっと長いチャックのゴム製の持ち手が,
ドアに挟まっているではないですか!!
ひっぱってもびくともしない…。
まわりに人が多い中,表情を顔に出さないようにするのが大変で,
だれかに助けを求めることもできず…
ドアの横にいる人は絶対に気付いているはずなのに,
だれも助けてはくれません。
次ここが開くときまで,おとなしくこのままでいよう…
そう考えたのも束の間,
学生時代から通算○年以上この路線ユーザーの私は,すぐに気が付きました。
この時間帯にこちら側のドアが次に開くのは…?
そうです。
宝塚駅までのどこかの駅,
ではなく,
宝塚駅から折り返した次の宝塚南口駅!
私が下りるのは宝塚駅…
微妙!絶妙に微妙!
映画「阪急電車」の舞台になったこの路線。
宝塚駅までおよそ15分。
上り・下りともに片側のドアしか開かないこの路線。
…じゃあもう,宝塚駅で車掌さんに言うしかないか…。
あきらめて15分間おとなしくして,
宝塚駅ではちょっと恥ずかしいけど,
リュックをそこにおきざりにして車掌さんを呼んでこよう。
だって飛び乗ったのは一番後ろの車両の一番後ろのドアだから,
車掌さん,すぐそこにいるもん。。。
こんな風に決意した瞬間のことです。
取れました。
ちょっとぐりぐりっと強く引っ張ってみたら,
ドアのすき間のところから,普通に取れました。
…最初はびくともしなかったのに。
ここまで読んでくださった方の時間をお返ししないといけないくらい,
普通に取れました。
「駆け込み乗車は危険です」
この言葉にこんな深い意味が込められているとは,数十年間生きてきて,これまで知りませんでした。
(たぶん違う。)
そのあと,何食わぬ顔で帰りました。
皆様も駆け込み乗車には十分お気をつけください。