報道されない被災地
私の実家は茨城県にあります。
今回の東日本大震災では、宮城県沖の地震で震度5、茨城県沖の地震で震度6弱、千葉県内の地震で震度5に連続して襲われました。
奇跡的に、実家近辺のごく限られた地区のみ、地盤の固さに救われ被害は皆無。
築20数年の家にもかかわらず、地震対策もしていないのに家具の転倒、食器などの破損などまったくなく、水道・ガス・電気も止まらず無事でした。あえて被害というならば、母に起因するコーヒーカップの破損が1客と、御猪口の破損が一個のみ。
しかし、実家から徒歩5分の住宅地に住む後輩宅は、築5年にもかかわらず、作り付けの棚から食器が落下し、ほぼ全滅、サイドボードが転倒するなど、けがをしなかっただけましという状況。乳幼児がいるため、余震の中の片付けは恐怖だったそうです。
高校時代の友人宅は、壁に亀裂が入り、壁が一部倒壊したそうです。
電気、水道は当然ストップ。
その周辺では、地震による倒壊は免れたものの、液状化現象により家が傾いて手放さざるをえない方や、瓦が落下し、屋根に穴が空いてしまった方、家が倒壊・半倒壊した方などがいるそうです。
茨城県北部の沿岸では、津波による被害も甚大です。
一部の地域は完全に孤立し、餓死する人が出かねないという声がTwitterやmixiでつぶやかれても、
報道されることはありません。餓死をする人が出てようやく報道されても遅いのです。
茨城県内全域の被災者数は東北地方とくらべたら少ないので、限られた報道枠の中で後回しにされるのかもしれません。それでも、被災された方の苦しみは同じです。命の重みも同じです。
報道されていない地域を、もっととりあげてほしい。救ってほしい。物資がその地域にも行き渡るようにしてほしいです。義援金、物資などできる限りの支援を続けます。それが被災された方々にちゃんと行き渡るようにしてほしいと思います。
一日も早く、一人でも多くの方の痛みがやわらぐよう、祈るしかありません。
ゆみ