役に立つかどうかわからん古典トリビア(1)

皆様、あけましておめでとうございます。
(一月も終わるのに、何ゆーてるねん)と思った方もいるでしょうが、本日・1月26日は旧暦の元日にあたるので、間違いではないのです(^^;)。

 冒頭の和歌は、大伴家持が「元日」と「立春」と「雪が降ったこと」を言祝(ことほ)いで詠んだものです。昔は、「元日」を一年の初めの日として、「立春」を新しい季節が始まる最初の日として、それぞれ祝っていたそうです。その「元日」と「立春」が重なっただけでもおめでたいのに、さらに吉兆である雪まで降ってくるなんて、何とめでたいことだろう、と家持はうたっているのです。

 さて、立春の前日には「節分」という風習がありますね。本来、「節分」は季節の変わり目のことを言っていたのですが、今では特に立春の前日を指すようになりました。もともと大晦日に弓矢で一年の邪気を追い払う「追儺(ついな)」という儀式が、近世以降、豆をまいて鬼を追い払う儀式になったものです。『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』などに載っている説話では、鬼や化け物に出会ったとき、登場人物は魔よけとして「打ち撒き(=米をまくこと)」をしています。豆まきも「打ち撒き」と同じで魔よけの意味があるのですね。だから、もし今年の節分に豆を買い忘れた場合は、米で代用しても大丈夫ですよ。

 「役に立つかどうかわからん古典トリビア(2)」に続くかどうか不明ですが、今年も皆様によいことがたくさん起きますように。。。(^^)/~~~~
古池ケロリ

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