薩摩切子の鑑賞
こんにちは。碧(あお)です。
このあいだの連休で、鹿児島に旅行に行ってきました。
その時に、本物の薩摩切子を見てきたのですが、
鉛ガラスにカットが施されているから、
キラキラしていて綺麗だなぁと思っていました。
手持ちのガラスの本を読むと、
薩摩切子は他のカットガラスに比べ、
キラキラが柔らかいそうです。
薩摩切子は、透明ガラスに色ガラスを被せ、
その表面をカットしてつくられるのですが、
被せる色ガラスが厚く、カットの角度が鈍いので、
透明ガラスと色ガラスの境目がくっきりせず、
ぼんやりした、グラデーション調なものになります。
これを「ぼかし」と言い、薩摩切子の最大の特徴なのだそうです。
カットが鈍いから、光の反射も柔らかいそうです。
ちゃんと予習していけば良かったです‥
そうしたら、どアップでカット面見てきたのに。
キラキラしていたのは紛れもないことなのですが、
せっかくなら、ぼかしとはどんなものやら、を
生でもっとよく見て来れば良かった…
…あ、
薩摩切子、買ってました。
ペンダントなんですけれど。間違いなく薩摩切子ですからね。
見てみると…確かに「ぼかし」があります!
自然なグラデーションがとても綺麗です。
そして、確かに、キラキラ具合は鋭いものではなく、柔らかく光を蓄えています。
買っといて良かったです。見られて良かったです。
鹿児島には、もう一度行ってみたいと思っているので、
次の機会に、もう一度薩摩切子を見たいです。
先日行った際には、色や造形、個体そのものの輝きなど、マクロな視点で鑑賞したので、
今度は、カット面の紋様、反射、そして「ぼかし」といったミクロな視点で鑑賞したいなと思います。
その前に、他の切子やカットグラスも生で鑑賞しておきたいです。
種類や技法によって、光の反射や色の具合がどのように違うのか、
を見ておいて、ぜひ比べてみたいです。