訓読みは音読み

こんにちは。国語チームの おっちー です。

今回のブログは、タイトルがネタバレになっています。
この時点で内容が読めたという人は
国語のセンスがあるので国語の道で生きていきましょう(笑

以前のブログで、
「円」の字は「まる(い)」と読むのに曲線がない、と書いたら
ちょっと反響がありました。
ので、調子に乗って、今回も国語の「重箱」の隅をつつきます。

「重箱」。

国語について、学生時代に学んだことを覚えている人なら、
「重箱読み」「湯桶読み」という言葉が記憶にあることでしょう。

熟語の、音読みと訓読みの組み合わせですね。
基本的に、熟語は音読み同士あるいは訓読み同士で構成されますが
「重箱(ジュウばこ)」…音読み+訓読み
「湯桶(ゆトウ)」…訓読み+音読み
というふうに、音訓ごっちゃになっていることもあります。

これが出題されるとなかなかややこしい。
送り仮名があるものが訓読み、なのはわかりますが、
たとえば

「麦茶」
「絵心」
「湯気」
「台所」
「夕飯」

それぞれ、「音読み同士」「訓読み同士」「重箱読み」「湯桶読み」
どれにあたるかわかりますか?

答えは…。

「麦茶」は「むぎチャ」で湯桶読み。
「絵心」は「エごころ」で重箱読み。
「湯気」は「ゆゲ」で湯桶読み。
「台所」は「ダイどころ」で重箱読み。
「夕飯」は「ゆうハン」で湯桶読み。

…となります。
難しいですよね。

そもそもの「音読み」と「訓読み」について
ざっくりと説明すると、
音読み…中国での元の読み方(に近いもの)
訓読み…日本に元々あった和語をあてはめた読み方
というふうになりますが、

たとえば「茶」には「日本茶」なんて言葉もあるように
既に日本文化の一つといえるわけで、
現代に生きる僕たちが
和語(訓読み)と考えても無理はないと思います。

とはいっても「音読み」「訓読み」に分かれる現実はあるわけで。
「オン」なのか「クン」なのか決着はつくのですよね。
…と考えたところで、僕の頭に疑問が浮かびました。

 ここでタイトル回収。

「音(オン)」「訓(クン)」と分けているのに、
「オン」も「クン」も音読みという。

「訓読み」の「訓(クン)」が訓読みではない、という
このやるせなさ。

日本語って面白い。

おっちーでした。