おだやかなじかん
いつの間にやら,朝晩は涼しくなり,秋のよそほひも深まりつつある…そんななか久々の登場となります,Lady_stardustです。
いきなり何だと思われるかもしれませんが,私は,実年齢に対して若くみられることが多いです。そして,そのあとに必ず,「えっ!あんた四児の父なん?」という一言を頂戴します。実際,私は四児の父なのですが,そのうちのひとりはちょっとしんどい感じで生まれてしまい,色々な人の手を借りなければ,生きていられません。彼女は,健常者には到底理解できない,ハードな世界を今日も生きています。
そのような特殊な子を授かったことでこれまで見えていなかったことに気づかされる,彼女と共に過ごす時間はその連続です。そのような日々にあって,
人はひとりでは生きられない ―― この言葉には真の意味で打ちのめされ,と同時に,痛切に実感し,理解し,そして救われたのだと思います。
世の中には,明日の存在さえ不確かな,小さな命が実にたくさんあります。消え入りそうになるので,目立たないだけで,今,この瞬間,その小さな肩をふるわせている子もいるでしょう。そのような重度の病に苦しむ子どもたちを最高の笑顔にすることに本気で取り組んでいる施設が,大阪のつるみ緑地にあります。
TSURUMIこどもホスピス ―― ホスピスということばの響きに,形容しがたい気持ちになるかもしれません。実際,この施設はホスピスとしての役割も担っています。終末医療と呼ばれるものの一つでしょうか。しかし,ことばの冷たさとはうらはらに,この施設で活躍されているボランティアスタッフの方々は笑顔に満ちあふれています。ひとりでも多くの子を受け入れるために,ひと家族に与えられる時間は短いですが,お邪魔すると本当に貴重な時間になります。しんどい子とその家族が同じ時間を共有し,ともに安らげる場となるように…この広い世界には,そのような空間があることを知れたことは,私にとって本当にありがたいことでした。
残念ながら,誰もが気軽に立ち寄れる施設ではありませんが,この施設を訪れるたびに,きらきらひかる時間を体感しています。(写真は,施設の中庭。 夏は水遊びもできます。)
この施設の存在を一人でも多くの人にどうしてもお伝えしたくて,書いてしまいました。