泰然自若
にわっちです。
年齢を重ねるにつれて、イライラ・カリカリしやすくなりました。ひとさまに迷惑をかけることもあるので、怒りっぽい自分の気持ちをマネジメント。
今年の目標は「泰然自若」です。
きょう、会社で「壁掛け時計がおかしくなりました」と報告がありました。電池が内蔵された電波時計です。電波を受信しても正しい時刻を指さなくなってます。電池切れかな、とネットで取説を見てみると、サービスセンターらしき電話番号が載ってました。
さっそく電話。
女性オペレーターがすぐに出てくれたので、時計の状態を伝えると「修理が必要ですね」とのこと。費用は、7~8,000円かかると。12,000円くらいの電波時計ですから、それだけの修理代をかけて直すかどうか悩みどころです。手続きを尋ねてみると、時計を送ってきてほしいと。そして、「事前に、お客さまの情報を登録させていただきます。ご住所とお名前をお願いします。」とオペレーターさんがいいました。
まず住所を伝え、「名前は『にわ』といいます。」と答えました。すると、「『にわ』さまでいらっしゃいますね。どのような漢字でしょうか。」と質問が。
私の苗字「丹羽」を、電話で説明するのは案外難しいんです。以前は「仁丹の『丹』に、『はね』と書きます」と説明していました。すると「仁羽」と書かれたことがあったのです。それからは「丹波篠山の『丹』に、『はね』と書きます」と答えるようにしています。ところが、丹波篠山は、近畿地方の人には通じるのですが、全国区ではありません。そういう場合は「丹頂鶴の『丹』に、『はね』です」と伝えるようにしています。自分の苗字を説明するのに、丹頂鶴を例に挙げるなんて、なんて美しい苗字なんでしょう。
で、今回も「丹頂鶴の『丹』に、『はね』です」と答えました。すると、オペレーターさんは 「たんちょうづる、でいらっしゃいますか...」 と困った様子。しばらく間が空いて、「申し訳ありません。そのような字が見当たらないのですが。」との返事。
「『にわ』の『に』は、たんちょうづるの『たん』ですよ」と伝えても、「鶴、ですよね?」と。
「いえ、鶴ではなくて、たんちょうづるの『たん』です。それに『はね』です。」「しょ、少々お待ちください...」と、カチャカチャ、キーボードを叩く音が聞こえ...
「ええっと、鶴ですよね?」って、どこまで鶴に引っ張られてるねん!!!
「いえ、鶴でないです。では、「にわ」とキーを叩いてみてください。漢字二文字が変換候補に挙がってきませんか?」と私。「しょ、少々お待ちください...にわ、にわ...ええっと、鶴は見当たらないのですが。」まだ鶴が頭の中を舞ってはるの?!
うーん、もしかして「丹羽」の「羽」を説明した「はね」と「鶴」が結びついてる?
「ですから!「鶴」は関係ありません!たんちょうづるの「丹」のほうです!それと「羽」の二文字です。ありませんか?」「あ!二文字なんですね!」って、最初からそないいうてるがな!「丹羽」の漢字を説明するのにこれだけ手間取ったのは初めてです。
なんとか、正しい漢字を見つけてくれた様子。「では、時計の送り先をお伝えします。」「お願いします。」「郵便番号308-0112、いばらきけん ちくせいし ふじがや...」と、立て板に水がごとく、すらすらすらっと読み上げます。いや、そんなに早くいわれても、メモできへんし!
で、筑西市を漢字で書くのは、なかなかハードル高い!筑西市の漢字を尋ねるのは示しがつかんので、ちょっと意地悪して「ふじがや」の漢字を尋ねました。「富士ケ谷」かもしれないし。
「あの、『ふじがや』はどんな漢字を書くのですか。」「普通の『ふじ』に、カタカナの『ケ』に、『たに』です」
「普通の」って!そこは、「藤棚の『藤』やろー!」と心の中で「おいでやす小田」並みに突っ込みながら、最後に修理期間を尋ねました。
「ただいまたいへん混み合っておりまして、だいたい1か月から1ヶ月半かかります」って、そんなにかかる?!
「新品買います。」といって、電話を切った次第です。 新年の誓いが、早くも音を立てて崩れました。