8020運動
にわっちです。
8020(ハチマルニイマル)運動ってご存じですか。
日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足できるといわれているそうです。
私、一昨年右下の奥歯を抜き、部分入れ歯になりました。
寝る前にポリデントを溶かしたコップに部分入れ歯を入れ、翌朝装着するという毎日。
「入れ歯をつけている」というだけで、一気におじいちゃんになったような気分でした。
昨年、右上の奥歯を抜きました。その結果、右の奥歯は上下ともになくなったため、入れ歯をする必要がなくなりました。歯は2本失ったけど、入れ歯生活から解放されて、気分も若返ったものです。
そして昨日、右下の奥から2番目の歯を半分を抜きました。
歯を抜くといっても、子どもの乳歯がぽろっととれるような簡単なことではありません。
一言で表せば、歯科医と私の歯との「格闘」です。
予約はその日のいちばん最後。
予約した時刻に歯科に行くと、患者はだれもいません。
受付、歯科医、助手の3名が、獲物を待ち構えていたかのように私を迎えてくれました。
「めがね曇ってますねー」と助手。
私を少しでもリラックスさせようと雑談から仕掛けてきます。
歯科医も笑顔で迎えてくれました。しかし、目は笑っていませんでした。
これから始まる格闘に備え、すでに臨戦モードのようです。
ちなみに歯科医は女性です。
「ちょっと麻酔しますね-」
「いや、ちょっとやったら痛いやろ」「ちょっというてめっちゃ麻酔するくせに」と心の中でツっこみます。
麻酔が効いてくるやいなや、歯科医が一気に攻め込んできました。
抵抗する我が歯。
親からもらった大切なからだの一部です。
私は口を大きく開けたまま、歯科医の攻撃を受け容れます。
ゴリとかガリとかいろんな音を立てながら、ようやく格闘が終わったようです。
口を開けっぱなしだったため、私の顎はガクガクです。
時計を見たら、約1時間が経過していました。
このあと、抜いた箇所の肉が固まったら、部分入れ歯を作るそうです。
また入れ歯生活か。
56歳にして、すでに2.5本の歯を失ってしまった私。
80歳までに20本の歯を残すことはできるのでしょうか。