「品がある」とは
ぬまっちと申します。
私は桃山時代の陶器が好きで集めております。
しかし,偽物も多い世界(本物は5%もないと言われております)なので,
ある意味博打といってよいと思います。
競馬の還元率が75%であることを考えれば,
還元率がとても低く絶対に手を出してはいけない世界なのですが,
好きになってしまったものは仕方ありません。
ある日,私は有名な古美術商の方に4つほど見てもらいました。
1個目は本物のお墨付きをいただきました。脳汁が止まりません。
しかし,他の3つは偽物と言われてしまいました。
○○万円のものが,ただの「土のかたまり」になった瞬間です。
競馬でいうところの,「馬券が紙切れになった」という感じですね。
まあ,本物は5%もない世界ですから,実質勝ちみたいなものです。
私は,その方に「何故,偽物だと分かるのか。」と尋ねました。
「偽物には,『品』がないんだよ。本物には『品』がある。」とその方は答えました。
「品があるってなんだ…?」と私は思いました。
算数や数学は,定義がしっかりしているので解いていけるものですが,
「品がある」の定義はわかりません。
品がある…人物の言動や雰囲気、装い、あるいは物の風情や佇まいなどに、
優雅で洗練された印象を感じるさまを意味する表現。
わかるような,わからないような…。
ですので,品がありそうなものを見て勉強することにしました。
そう,映画の「ローマの休日」です。
この映画は間違いなく「品がある」はずです。
ただ,残念ながら私は「アタックオブザキラートマト」のような
全くもって品がない映画が好きなのです。
(気になる方はご鑑賞ください。時間の無駄になることを保証いたします。)
果たして,このような私に「ローマの休日」を鑑賞することができるのか…。
残念ながら,序盤も序盤の場面である
オードリーヘップバーンが演じるアン王女が眠りに落ちるとき,
私も眠りに落ちてしまいました。
しかしながら,とても気持ちの良い眠りにつくことができ,
起きたときは高尚な気分に浸ることができました。
私は,「ああ,これは品がある時間を過ごすことができたなあ」と思いました。
機会があれば古美術商の方に新しく買った陶器たちを見ていただく予定です。
「品がある」について少し勉強できた私は自信満々です。
さて,今度は何勝何敗になるのやら…。