今から200年前のお話です





こんにちは、雪葵です。
プロフィール欄にありますように、別名:葬送のレキジョです。
回し者ではないですが、今回は歴史についてのお話をします。

みなさま、大河ドラマ、見ていますか?
テレビは全く見ない私ですが、
毎週日曜日にプリキュアと大河ドラマだけは見ています。

昨年の「光る君へ」も紫式部と藤原道長と、道長の正室倫子さまとの関係に
毎週目が離せませんでした。
(といっても、1週間待てない性なので、基本月1ペースで一気見です。)

今年の大河ドラマはいかがでしょう?
「蔦屋重三郎」ってだれ?と思う方や、
最初は見たけれども途中離脱した、という方も多いかもしれません。

それもそのはず。
時代も田沼意次が賄賂政治をやっていたり、
顔のかわいいまじめな松平定信がまだまだ暗躍していたりと、
正直地味な印象は否めません。

主人公の「蔦屋重三郎」も
小学校はもちろん、中学校の歴史の教科書にも載っていませんし、
高校の教科書に載っているかも怪しいです。

ちなみに今回の舞台は、教科書でいうと、
「化政文化」の見開きのページです。
多くの中学校で、1時間の授業で終わってしまう内容ですが、
喜多川歌麿、東洲斎写楽などの浮世絵師、
山東京伝や十返舎一九などの作家、
テストをつくるのには困らない量の重要人物が登場します。

これがドラマに全部出るんですよ。
教科書で1語で終わる人物が生きて登場するのです。
キャスティングも大変豪華です。
(すでに平賀源内さんが出ています。渋さと破天荒さをあわせもっていて大変素敵です)

そして忘れてはならない主人公の蔦屋重三郎さんですが、
ドラマでも結構わかりにくいのですが、我々出版関係者の大先輩にあたります。
ドラマ中に出てくる「版元」という言葉が出てきたり、
文字を板に掘っている職人さんや
紙を刷ったり、裁断したり、本を閉じたりする人たちも出てきます。
昔の本づくりってこんな感じだったんだなあと、興味深いです。

こんなシーンもありました。
主人公の蔦屋重三郎が本を一生懸命つくって、いざ完成という場面。
ヒロインの花魁が急遽名前が変わったからと、修正を頼みます。
「本、もう綴じちまったぜ!」
とひっくり返る主人公。
そうですよね。修正が発生することで、
版に掘って、紙に刷って、紐で綴じて…をもう一度せねばならないんですよね。
これは今の出版でも同じです。
ドラマとはいえ、歴史はこういう「今のつながり」を感じる部分があるので、
見ていてとても楽しいです。
(ドラマでは言及されなかった、かかった費用や時間が気になります。)


冒頭でレキジョを名のりましたが、この時代の知識は乏しいので、
現在一生懸命お勉強中です。
舞台が吉原なので、子どもと一緒に視聴するのは難しいかもしれませんが、
出版関係の方々と、社会科関係の方々にはぜひぜひオススメします。

あと、余談ですが、全国各地に某レンタルビデオ店とは全く関係はないそうです。
ウォーリーを探せもできるそうですよ。
ぜひお楽しみに!